皆さん、こんにちは。大阪市を中心に、関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。
建物の中には、電気設備に空調機器、各種配管にエレベーターなど、実にさまざまな設備が設置されています。こういった設備の設置工事やメンテナンスにおいて、全体の指揮監督を行う仕事を「設備施工管理」といいます。
設備施工管理は多様な業務をこなす必要があるため、それにふさわしい能力を備えていなければなりません。ここでは設備施工管理の仕事内容や、必要なスキルについて詳しく解説します。
■設備施工管理とは?
設備施工管理とは、オフィスビルや商業施設といった建物において、各種設備の工事の管理を行う仕事です。つまり、設備工事全体の責任者であり、作業員を指揮監督して工事を完了へと導く役割を担います。現場作業を直接行うことは基本的にありません。
主な業務は、スケジュールの把握・調整や工事の品質チェック、現場の安全確保といった管理業務です。書類作成や資材発注といったデスクワークも多く、その業務内容は多岐にわたります。そのため設備施工管理には、日々の多彩な業務をこなしつつ、リーダーとして現場を引っ張っていく高い能力が求められます。
■設備施工管理が関わる設備の種類
設備施工管理が工事を管理する設備は多種多様で、大きく分けると電気・配管・空調・通信・機械・消防の6種類があります。それぞれどのような設備なのかを見ていきましょう。
・電気設備
電気設備工事では、建物内の各種電気配線やコンセント、引き込み線、分電盤などを扱います。これらが設置されていないと電気を使うことすらできないため、ほとんどの建物において最重要となる設備です。
・配管設備
配管設備工事では、建物内に水を供給するための水道管工事、下水を排出するための排水管工事、そしてガス供給用のガス管工事などを行います。水はどのような建物でも必要になるため、電気設備と並ぶインフラ関連の工事として重要です。また、ガス管の工事は火災や爆発といったリスクを伴うので、事故を起こさないよう高い技術力が要求されます。
・空調設備
空調設備工事ではエアコンや換気設備、火災発生時に煙を外へ排出する排煙設備などの設置・メンテナンスを行います。快適かつ安全な空気環境を維持する上で重要な工事です。
・通信設備
通信設備工事では、電話回線やインターネット回線などの設置・メンテナンス工事を行います。現場によっては、大型サーバーの設置やモバイル通信基地局の工事なども行います。ネット関連設備の整備は、現代においては電気や水道並みに重要です。
・機械設備
機械設備というのは、主に建物内のエレベーターやエスカレーターのことです。また、プラントの設置工事のような、非常に専門性の高いものも機械設備工事に含まれます。事故のリスクが比較的高い設備なので、確実に安全管理を行い点検や試運転も徹底しなければなりません。
・消防設備
消防設備工事では、消火栓やスプリンクラー、非常用エレベーター、防火シャッターなどの設置やメンテナンスを行います。万が一火災が発生した時への備えとして重要で、いざという時に確実に作動するよう、しっかりと保守点検を行う必要があります。
■設備施工管理の主な仕事内容
設備施工管理の主な仕事内容には「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」の4種類があり、合わせて通称「4大管理」と呼ばれています。それぞれどのような業務を行うのかを確認しておきましょう。
・工程管理
工程管理は、工期内に工事を完了させられるよう、作業のスケジュールを管理する業務です。最初に設定された納期はそう簡単に動かすことができず、厳守しなければなりません。納期を守るためには、現場に適切な指示を出したり関係各所と調整を行ったりして、滞りなく工事を進める必要があります。設備施工管理の最も基本的な業務といえるでしょう。
・安全管理
安全管理は、現場の安全な作業環境を整備し、事故(労働災害)の発生を防ぐ業務です。設備工事の現場では、転落や転倒、火災・爆発、倒壊・崩壊、挟まれ・巻き込まれといった事故がしばしば発生します。
こういった事故の発生を防ぐためには、現場の危険な要素のチェックや使用する機材の点検、工法の確認、作業員の健康管理などを行い、リスクを徹底的に抑え込まなければなりません。また、安全パトロールや安全管理ミーティングの実施も重要です。
・品質管理
品質管理は、設備工事の品質が定められた基準をクリアしているかどうかを管理する業務です。必要な性能を発揮しているかどうかはもちろん、寸法が設計図と違っていないか、材質や強度が仕様書通りになっているかといったことを細かくチェックします。点検の方法は評価対象ごとに決められており、データや写真を添えた施工記録も作成します。
・原価管理
原価とは、設備工事に実際にかかった費用を指します。そして原価管理とは、予算内で工事を終えられるようコストを管理する業務のことです。
工事の状況によってはコストが予想以上に高くなり、予算のオーバーが見込まれる場合もあります。そのような時は、作業員の人数や作業工程、資材のグレードなどを調整し、コストを抑えて利益を確保できるようにすることが大切です。
これらの他にも、申請書・報告書の作成などの事務作業、図面の修正、現場の写真撮影といった多くの業務があります。設備工事は、こういった綿密な管理のもとに成り立っているのです。
■設備施工管理に必要なスキル
ここまで見てきたように、設備施工管理は非常に多彩な業務を担う仕事です。そのため、設備施工管理として働く人には、相応のスキルが求められます。特に重要なスキルは以下の3つです。
・コミュニケーション能力
設備施工管理には、優れたコミュニケーション能力が求められます。施主や現場作業員、協力会社など、さまざまな立場・属性の人と関わり、各所と調整を図りながら仕事を進める必要があるためです。
場合によっては、年上の作業員に厳しいことを言ったり、施主に難しい提案をして了承を得たりしなければならないこともあるでしょう。相手をリスペクトしつつも言うべきことはしっかりと言い、信頼関係を構築できるスキルが必要不可欠です。
・スケジュール管理能力
設備工事は定められた工期を守り、確実に完了させて施主に引き渡さなければなりません。そのため設備施工管理には、スケジュールを管理する能力も求められます。また、さまざまな業務を並行して進めることになるので、業務に優先順位をつけマルチタスクを適切に処理する能力も必要です。
実際のところ、あらかじめ余裕のあるスケジュールを設定していたとしても、工事が予定通り進むとは限りません。そのため、常に進捗を確認し、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。作業が遅れている時は、作業員の追加やスケジュールの変更などの決断が求められることもあります。
・リスク管理能力
設備工事の現場は常に事故のリスクがあり、どのようなトラブルがいつ発生するかわかりません。事故やトラブルが発生すれば、現場の人が危険にさらされるだけでなく、工事の進捗にも影響が出てしまいます。
そのため設備施工管理には、事故を未然に防ぐリスク管理能力が絶対に必要です。常に現場の安全に気を配り、危険な場所や行動があれば是正しなければなりません。そして、万が一トラブルが発生してしまった際、冷静に対処し困難を乗り越える力も求められます。
■まとめ
設備施工管理は、建物の各種設備の工事を指揮監督する、とても重要な仕事です。工事が品質や予算を守り、定められた工期内にトラブルなく終わるかどうかは、設備施工管理の能力にかかっています。
責任が大きいので大変に感じることもありますが、その分やりがいも大きいのが設備施工管理の魅力です。設備工事に興味のある方や、自分に適性があると感じる方は、設備施工管理を目指してみてはいかがでしょうか。
■大都クリーン開発では、未経験の設備メンテナンススタッフや設備施工管理を募集しています!
大都クリーン開発は大阪府大阪市を拠点に、ビルや商業施設における水道・電気・空調などのメンテナンスや設備工事業務を行っている会社です。創業40年以上の業歴があり、有名物件を含む多くの施設の工事を手掛けてきました。現在、設備メンテナンスの作業員と設備施工管理を募集しております。
弊社は1級管工事施工管理技士をはじめ、各種資格を保有するスタッフが在籍。頼りになる先輩が多く、しっかり現場で教えてくれます。研修制度も充実しており、未経験でも安心して働ける環境が整っています。実際に、未経験で入社したスタッフや若手社員、さらに女性社員も活躍中です。
現場はビルやマンションや学校、飲食店などさまざま。多種多様な現場を経験できるので、業務を通じて専門的な知識と技術を習得できます。キャリア選択も自由自在で、各種工事や設備メンテナンスのプロになることも、施工管理になることもできます。
仕事量は安定していて残業はほぼなく、ワークライフバランスも取れた働き方が可能です。資格取得支援制度も設けられているので、資格の取得にかかる経費の心配はいりません。さらに資格手当もつくので、資格を取得すれば収入アップにもつながります。その他、甲子園の年間シート支給など、ユニークな福利厚生が用意されています。
設備工事は多くの施設で必要とされるので、なくなる可能性が低く安定して働きやすい仕事です。皆さんも、設備工事や施工管理の仕事に挑戦してみませんか? 興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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