皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。
給水装置工事主任技術者の資格に興味があっても、「取得することで具体的にどんなメリットがあるのか」「どうやって取得するのか」など、詳しいことがわからずに一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
この記事では、給水装置工事主任技術者の資格の概要や試験の合格率、効率的な勉強方法などについて、わかりやすく解説します。給水装置工事主任技術者の資格を取得したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
■給水装置工事主任技術者とは?

給水装置工事主任技術者は、給水装置工事の管理・指導・監督を行うための国家資格です。給水装置工事事業者が水道事業者から「指定給水装置工事事業者」の指定を受けるために必須の資格であり、工事の品質や安全性を確保するうえで重要な役割を担います。
給水装置工事主任技術者は、給水装置工事の技術上の管理、従事者への技術指導監督、給水装置の構造・材質が基準に適合しているかの確認などを行うのが主な仕事です。
資格取得のメリットとしては、実務能力の証明となることや、指定給水装置工事事業者の指定を受けられること、資格手当の支給や年収アップの可能性があることなどがあります。また、主任技術者の有資格者は事業者ごとに選定が義務付けられているため、常に需要が高く、将来性のある資格ともいえるでしょう。企業としても、有資格者がいることで信用性向上にもつながります。
■給水装置工事主任技術者の合格率と難易度

給水装置工事主任技術者の資格取得を目指すには、試験に合格する必要があります。ここでは試験の合格率と難易度について解説します。
・最新の合格率と過去の推移
給水装置工事主任技術者の合格率は、例年30%〜45%前後で推移しています。2024年度の試験結果は、受験者数12,629人、合格者数4,407人、合格率34.9%となっています。
2019年度から2024年度までの6年間の合格率は、2019年度が45.8%、2020年度が43.5%、2021年度が35.6%、2022年度が31.0%、2023年度が34.5%、2024年度が34.9%、平均すると36.6%です。
出典:公益財団法人給水工事技術振興財団「給水装置工事主任技術者試験 過去の受験者数&合格者数」
・合格率から見る難易度
合格率だけで考えると、難易度は「やや高め」といえるため、誰でも簡単に合格できるわけではないでしょう。給水装置工事主任技術者の試験は8つの試験科目から出題されるため、試験範囲が広いことも取得が難しい一因となっていると考えられます。
しかし、実務経験を積んだ技術者がしっかり対策をして試験に臨めば、十分に合格を狙える資格でもあります。
■「給水装置工事主任技術者」試験の概要

給水装置工事主任技術者の試験の概要について解説します。
・受験資格:
給水装置工事主任技術者の試験を受験するためには、給水装置工事に関する3年以上の実務経験が必要です。実務経験とは、「工事計画の立案」「現場監督」「給水管の配管などの技術的な実務」「見習い中の技術的な経験」などを指し、複数の会社での経験を合算できます。
ただし、工事現場への物品搬入などの雑務や庶務的な仕事は実務年数に含めることはできません。
・試験日、試験科目
給水装置工事主任技術者の試験は、年1回、例年10月下旬に実施されます。
試験科目は「公衆衛生概論」「水道行政」「給水装置の概要」「給水装置の構造及び性能」「給水装置工事法」「給水装置施工管理法」「給水装置計画論」「給水装置工事事務論」の8科目で、全60問が出題されます。
ただし、管工事施工管理技士の資格(1級または2級の技術検定)を取得している場合は、「給水装置の概要」と「給水装置施工管理法」の2科目が免除されます。
・受験料
受験料は、令和7年現在で21,300円(非課税)です。
■「給水装置工事主任技術者」試験の合格基準

給水装置工事主任技術者の試験では、非免除者(全科目受験者)が合格するためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
1. 必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造および性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の合計得点が27点以上であること。
2. 全8科目の総得点が40点以上であること。
3. 各科目の得点が、それぞれ定められた最低基準点以上であること。
各科目の最低基準点は、以下の通りです。
公衆衛生概論:1点 水道行政:2点 給水装置工事法:4点 給水装置の構造及び性能:4点 給水装置計画論:2点 給水装置工事事務論:2点 給水装置の概要:5点 給水装置施工管理法:3点
※各科目の最低基準点は、年度によって変わる可能性があります。
試験範囲が広く、各科目で最低基準点を満たす必要があるため、各科目をまんべんなく勉強することが合格に不可欠です。
■合格率30%台の壁を突破する!効率的な勉強法3選

給水装置工事主任技術者の試験に合格するための効率的な勉強方法は、以下の3つです。
・過去問の徹底
過去問に取り組んで出題傾向をつかむことで、より効率的に勉強を進められるようになります。最低でも過去5年分は取り組み、繰り返し解いて身につけることが大切です。
・参考書の活用
過去問に取り組んでみて、わからない部分があれば参考書を活用して理解するとよいでしょう。図やイラストが多いものは、とくに理解しやすくておすすめです。
・スキマ時間の活用
通勤中や休憩中にスマホで手軽に勉強ができるように、Eラーニングなどを活用するのがおすすめです。
■まとめ

給水装置工事主任技術者の試験は、難易度はやや高めといえますが、実務経験を積んでしっかりと対策をすれば、十分に合格を目指せる資格です。需要が高く将来性もある資格なので、取得するメリットは大きいといえるでしょう。
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