皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。
給排水設備工事の仕事に興味がある方のなかには、「どんな資格を取得したらいいのだろう」「資格の種類は多いけれど、違いがよくわからない」といった疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、この記事では、給排水設備工事で役立つ資格の種類や概要、なかでも重要な「給水装置工事主任技術者」について詳しく解説します。資格を取得するメリット、試験の難易度、おすすめの勉強法などもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
■給排水設備工事で役立つ資格は?

給排水設備工事に携わる上で、特に役立つのが以下の4つの資格です。
・給水装置工事主任技術者【指定事業所の必須国家資格】
給水装置工事主任技術者は、水道法に基づく「指定給水装置工事事業者」として認定されるために必須の国家資格です。給水装置工事の計画立案から技術上の管理、現場での指導監督、そして工事に従事する作業員の管理まで、工事の全工程にわたる技術管理を担います。
・排水設備工事責任技術者【下水道工事の責任者】
排水設備工事責任技術者は、排水設備の設計・工事・維持管理における責任者です。公共下水道へ接続する排水設備工事の申請や施工において必須の資格であり、排水設備が安全かつ適切に施工されることを保証する重要な役割を担っています。
・管工事施工管理技士【現場をまとめる監督の資格】
管工事施工管理技士は、冷暖房設備、給排水設備、ガス配管といった、建物に不可欠な管工事の施工計画を作成・管理するための国家資格です。建設現場において、管工事全体の技術的な管理・監督を担う、まさに司令塔のような存在です。
・配管技能士【技術力を証明する職人の資格】
配管技能士は、給水管や排水管、ガス管、空調・換気設備など、建築物における配管工事の技能を証明する国家資格です。住宅、ビル、店舗、工場、病院など、多種多様な建物の配管設置やメンテナンスを担当します。
■重要資格!「給水装置工事主任技術者」とは?仕事内容と役割

数ある資格のなかでも、「給水装置工事主任技術者」は給排水設備工事において特に重要な役割を担います。ここでは、その概要と主な仕事内容について解説します。
・水道工事の指定事業所に必須の国家資格
水装置工事主任技術者は、給水設備工事の施工に不可欠な国家資格です。水道法に基づき、給水設備工事における技術上の管理・指導を行う役割を担います。「指定給水装置工事事業者」として水道事業者から指定を受けるには、事業所ごとに有資格者を設置することが義務付けられています。
・具体的な仕事内容
主な仕事は、止水栓や水道メーター、弁類、給水栓といった給水装置を適切に管理・維持することです。給水装置の取り付けから点検、修繕、撤去まで、幅広い業務を担当します。 また、工事で用いる給水装置の構造や材質が、水道法に定められた基準に適合しているかを確認したり、工事に従事する作業員への技術指導や監督、水道事業者との連絡・調整を行ったりすることも重要な業務です。
■「給水装置工事主任技術者」の試験概要

「給水装置工事主任技術者」として活躍するには、「給水装置工事主任技術者試験」に合格し、免状の交付を受ける必要があります。試験の概要は以下の通りです。
・受験資格
受験するには、給水装置工事に関する3年以上の実務経験が必要です。この実務経験は、複数の職場でのアルバイトや契約社員としての経験も合算できます。学歴や年齢に制限はありません。また、1級・2級管工事施工管理技士の資格保有者は、試験科目の一部が免除されます。
ただし、実務経験と認められるのは、工事計画の立案、現場監督、配管・給水用具の設置といった技術的な業務や、見習いとしての技術的経験です。物品の搬入といった雑務、事務作業、メーター検針のみの業務、浄水場や配水池などの水道施設に関する工事・維持管理業務は実務経験に含まれないため、注意が必要です。
・試験科目と合格基準
給水装置工事主任技術者試験は、厚生労働大臣が実施する国家試験です。
試験科目は「公衆衛生概論」「水道行政」「給水装置の概要」「給水装置の構造および性能」「給水装置工事法」「給水装置施工管理法」「給水装置計画論」「給水装置工事事務論」の8科目です。なお、1級または2級の管工事施工管理技士の技術検定合格者は、「給水装置の概要」と「給水装置施工管理法」の2科目が免除される制度があります。
合格するには、以下の3つの基準をすべて満たす必要があります。
• 必須6科目の合計が27点以上
• 全8科目の総得点が40点以上
• 各科目で規定の最低得点以上
試験は年1回、北海道から沖縄まで全国8つのエリアで実施されます。受験料は21,300円(非課税)です。
・合格率、難易度とおすすめの勉強法
直近数年間の合格率は30%〜45%前後で推移しています。決して簡単な試験ではありませんが、いわゆる超難関資格というわけではなく、過去問を中心に繰り返し学習すれば、合格を十分に目指せるでしょう。
合格に向けて学習を進めるには、過去問題集を主体とした勉強が最も効率的です。テキストや問題集での学習はもちろん、オンラインの通信講座やEラーニングの活用も有効です。限られた時間のなかで効率的に学習を進めるために、ご自身に合った方法を選択することが大切です。
■「給水装置工事主任技術者」を取得するメリット

給水装置工事主任技術者の資格を取得すると、主に以下の3つのメリットがあります。
・需要が高く安定している
給水装置工事主任技術者の需要は非常に高く、安定しています。水道インフラの老朽化に伴う更新・修繕工事の必要性に加え、水道法によって指定給水装置工事事業者には主任技術者の設置が義務付けられているため、今後も高い需要が続くことが見込まれます。
・キャリアアップや収入アップにつながる
資格を取得すると、多くの企業で資格手当が支給されるため、収入アップが期待できます。また、管工事の専任技術者・主任技術者、職長、施工管理者などへのキャリアアップも可能になり、将来的には独立開業も視野に入れることができます。
・就職や転職で有利
給水装置工事主任技術者は国家資格であり、高い技術力を持つことの客観的な証明になります。市場価値の高い人材として自身をアピールできるため、就職や転職活動でも有利に働くでしょう。また、この資格を持つ人材の求人は全国に豊富にあるため、地域を問わず活躍の場を見つけやすいのも魅力です。
■まとめ

給排水設備工事の仕事に携わりたい方にとって、給水装置工事主任技術者は特におすすめしたい資格の一つです。受験資格として実務経験が求められますが、働きながら取得を目指せるため、未経験からでも着実にステップアップしていける点が大きな魅力です。
■大都クリーン開発では、設備メンテナンスや設備施工管理を募集しています!

大都クリーン開発は、大阪府大阪市を拠点に、ビルや商業施設における水道・電気・空調などのメンテナンスや設備工事業務を行う会社です。弊社では現在、設備メンテナンス作業員と設備施工管理のポジションで新たな仲間を募集中です。
弊社には1級管工事施工管理技士の資格を持つスタッフをはじめ、頼りになる先輩が数多く在籍しています。現場で丁寧に指導しますので、未経験の方でも安心してキャリアをスタートできます。実際に、未経験で入社したスタッフも第一線で活躍中です。
創業40年以上の歴史の中で、有名物件の施工実績も豊富です。ビル、マンション、学校、飲食店など、多岐にわたる現場を経験できるため、着実にスキルを磨ける環境が整っています。残業もほとんどなく、理想のワークライフバランスを実現することも可能です。
さらに、資格取得支援制度も充実しており、安心してスキルアップに挑戦できます。もちろん、資格手当も支給されるため、頑張りが収入に直結します。
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