皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。
ビルメンテナンス業界でキャリアアップを目指す方や、社会に不可欠な仕事で安定した収入を得たい方にとって、「貯水槽清掃作業監督者」は将来性が高く、有力な選択肢となる国家資格です。しかし、「具体的にどんな資格なの?」「取得するのは難しい?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな方々のために、貯水槽清掃作業監督者の仕事内容から資格の取得方法、メリット、向いている人の特徴までを分かりやすく解説します。資格取得への第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
■「貯水槽清掃作業監督者」とは?
貯水槽清掃作業監督者とは、建物の利用者に安全な飲料水を供給するため、貯水槽の清掃・管理・監督に必要な専門知識を証明する国家資格です。
建築物衛生法に基づき、貯水槽清掃業を行う事業者は、営業所ごとにこの資格を持つ者を必ず置かなければなりません。そのため、建築物飲料水貯水槽清掃業の登録に不可欠な「必置資格」とされています。
主な仕事は、私たちが飲む水が入った貯水槽の清掃作業を監督し、衛生管理を徹底することです。具体的には、作業員への指示・指導や、建物の所有者・管理者との打ち合わせ、現場調査など多岐にわたります。
貯水槽の衛生状態は、人々の健康に直接影響を与えかねません。安全かつ衛生的な水質を確保するため、貯水槽清掃作業監督者は作業全体の品質維持に責任を持つ、非常に重要な役割を担っています。
■貯水槽清掃作業監督者の資格取得方法

資格を取得するには、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが実施する「貯水槽清掃作業監督者講習会」を受講し、最終日の修了試験に合格する必要があります。
【受講資格】
講習会を受けるには、学歴に応じた貯水槽の清掃に関する実務経験が求められます。 例えば、高校で工業に関する学科を修了した場合は2年以上、それ以外の方は5年以上といった規定があります。この実務経験は正社員などの正規雇用が対象で、アルバイトやパートは含まれません。
【講習と修了証書】
講習は4日間、合計29.5時間の日程で組まれています。講習科目の全課程で良好な成績を得られれば、修了証書が交付されます。
この資格をもとに事業者として知事登録を行う場合、その有効期限が6年となります。資格自体は失効しませんが、登録を更新し続けるためには定期的な再講習の受講が必要です。
出典:公益財団法人日本建築衛生管理教育センター「貯水槽清掃作業監督者講習会(新規)」
■貯水槽清掃作業監督者講習の合格率と難易度

資格取得を目指す上で、最も気になるのが合格率と難易度でしょう。
講習会を主催する公益財団法人日本建築衛生管理教育センターは、貯水槽清掃作業監督者講習の合格率を公式には発表していません。 しかし、一般的には合格率は非常に高く、難易度も比較的易しいといわれています。
なぜ難易度が易しいといわれるのか、その理由は資格の取得方法にあります。
前述した通り、この資格は、参考書などで独学して試験に臨む形式ではなく、4日間の講習会に参加し、その内容の理解度を測る修了試験に合格することで取得できる仕組みです。
講習では、衛生法規、給水・建築設備の知識、安全管理、清掃の具体論など、監督者として必須の知識を専門の講師が丁寧に解説します。そして、多くの場合、講義の中で「ここは試験に出やすい重要なポイントです」といった形で、修了試験の要点を教えてくれます。
そのため、講習に集中して参加し、要点をしっかりとメモしておけば、合格は十分に可能です。「ただ参加すれば合格できる」というわけではありませんが、真摯な態度で講習に臨むことが、そのまま合格への一番の近道となります。
■貯水槽清掃作業監督者の資格を取得するメリット

資格を取得することで、主に2つの大きなメリットが期待できます。
・将来性
貯水槽はビルやマンション、学校など多くの建物に設置されており、法律で衛生管理が義務付けられています。そのため、貯水槽清掃作業監督者の仕事は需要が安定しており、将来性が高いといえます。ビル管理会社や清掃会社で、景気に左右されにくい安定したキャリアを築くことが可能です。
・キャリアアップと収入
この国家資格を持つことで、専門知識の証明となり、企業からの信頼性が向上します。会社によっては資格手当が支給されたり、昇進・昇給の条件になったりと、キャリアアップや収入アップに直結します。経験を積んで現場のリーダーや管理職を目指せるだけでなく、独立開業という道も拓けます。
■貯水槽清掃作業監督者に向いている人の特徴

以下の4つの特徴に当てはまる人は、貯水槽清掃作業監督者に向いているといえるでしょう。
・安全、衛生管理への意識が高い人
人々の健康に関わる「水」の安全を守る仕事であるため、強い責任感が求められます。衛生管理への高い意識を持ち、水質基準の遵守や潜在的なリスクへの適切な対応ができる人は、まさに適任です。
・体力と持久力に自信がある人
仕事の中心は作業員への指示・指導や水質管理などですが、現場での立ち会いや施設内の移動も多いため、業務を適切に行うには一定の体力も求められます。
・規則や手順を守れる几帳面な人
衛生管理が最重要であるため、定められた作業手順や安全規則を正確に守ることが不可欠です。また、清掃状況の記録や作業報告など、細部まで正確に業務を遂行できる几帳面さも大切な資質です。
・チームワークを重視し、コミュニケーション能力を発揮できる人
清掃作業はチームで行います。作業員と円滑に意思疎通を図り、チーム全体で協力して仕事を進める能力が、作業の効率化と安全性の向上につながります。
■まとめ

貯水槽清掃作業監督者は、私たちの暮らしに欠かせない水の安全を守る、社会貢献度の高い仕事です。講習をしっかり受講すれば取得の難易度は高くなく、安定した需要と将来性、そしてキャリアアップの可能性を秘めています。
この資格を取得することで、ビルメンテナンスや清掃業界で活躍の場を広げ、確かなキャリアを築くことができます。ご興味のある方は、ぜひ資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
■大都クリーン開発では、設備メンテナンスや設備施工管理を募集しています!

大都クリーン開発は、大阪市を拠点にビルや商業施設の水道・電気・空調など、幅広い設備のメンテナンスや工事業務を手掛ける会社です。現在、私たちと共に活躍してくれる「設備メンテナンス作業員」と「設備施工管理」の仲間を募集中です。
社内には一級管工事施工管理技士などの資格を持つ頼れる先輩が多数在籍。現場で丁寧に指導する文化が根付いているため、未経験からでも安心してキャリアをスタートできます。実際に、多くの未経験入社のスタッフが第一線で活躍中です。
創業40年以上の歴史があり、有名物件にも対応しています。ビルやマンション、学校、飲食店などさまざまな現場を経験できるため、着実に成長できる環境です。残業もほとんどなく、プライベートも大切にしながら理想のワークライフバランスを実現できます。
さらに、資格取得支援制度を完備しており、あなたのスキルアップを会社が全力でサポートします。取得した資格に応じて資格手当も支給されるため、努力が収入にしっかりと反映されます。「現場作業と施工管理」「設備メンテナンスと施工管理」など、あなたの希望や適性に合わせてキャリアを選択できることも大きな魅力です。
あなたも大都クリーン開発で、私たちと一緒に社会を支える仕事をしませんか? 興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募ください。
▼関連記事▼
》2級管工事施工管理技士は実務経験なしで取得できる?受験資格や取得のメリットを紹介!
》設備工事業界の今後はどうなる?現状と設備工事業界の魅力を紹介!
》設備系資格の難易度は?難易度ランキングや初心者におすすめの資格を紹介!
》設備屋は本当に儲かる?儲かる理由と収入アップのコツを徹底解説!
》設備メンテナンスの1つ「受水槽の清掃」とは? 仕事内容や業務の流れを紹介

