建築工事と設備工事の違いは?役割・資格の違いやどちらが就職におすすめか解説します!

皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。


弊社が手がけている設備工事と関連が深い工事のひとつに、建築工事があります。建築工事と設備工事は、仕事内容や役割などが明確に異なりますが、これから仕事に携わりたいと考えている方の中には、双方の工事の違いが良く分からないと感じている方もいるでしょう。自分がやりたい仕事を決めるには、仕事内容をしっかりと理解しておくことが必要です。


そこで今回は、建築工事と設備工事の違いや、それぞれの仕事を選ぶ際のポイントを解説します。仕事選びに迷っている方は、参考にしてみてください。




■建築工事と設備工事の定義



最初に、建築工事と設備工事がどのように定義されているかを見ていきましょう。



・建築工事とは?

建築基準法では、建築物を新築・増築・改築または移転することを「建築」と定めています。何もない状態から建物の形状を作り上げるために、建物の基礎から構造・外装・内装などの作業をおこなう仕事です。建築物の規模や種類を問わず、住宅(戸建て・集合住宅)・学校・医療施設・商業施設・オフィスなど、建築物を建てる工事は全て建築工事に含まれます。



・設備工事とは?

設備工事とは、建物内で利用する電気・ガス・上下水道・空調・通信設備・防災設備などのライフラインやインフラを設置・整備する工事です。建物内で快適に過ごすための必要不可欠な工事であり、建設業の工事期間のうち設備工事は現場に関わる期間が最も長いとされています。


設備工事は、建築工事が完了した後でおこなわれますが、内装工事など他の工事とのスケジュール調整が重要です。設備工事のスケジュールが遅れたりミスが発覚したりすると、他の工事のスケジュールを変更せざるを得ない場合もあるため、計画通りにしっかりと工事を進めることが重要です。




■建築工事と設備工事の違いは?



建築工事と設備工事は、目的や施工のタイミング・必要な資格などが明確に異なります。これらの違いについて詳しくご紹介しますので、しっかりと理解しておきましょう。



・工事の目的

建築工事は、建築物を建てるための工事である一方、設備工事は建築物に付随する設備全般を設置する工事です。つまり、建築物の外枠(骨組み)は建築工事・内側は設備工事によって仕上げていくため、工事の目的が異なるのです。


「建築工事とは?」の項で、建築工事の種類は4種類あるとご紹介しましたが、どの工事も何もないところへ新たな建築物を建築します。このため、新築だけでなく改装・増築・移転も建築工事に含まれます。


これに対し、設備工事は建築物を利用する人の利便性を高め、安全に利用できるようにするための工事です。ライフラインやインフラの整備は、目的を果たすために重要な作業であるのに加え、設備の点検やメンテナンスも欠かせません。設備工事で整備する設備は多岐にわたり、照明器具やコンセントなどの細かい設備から、マンションなどの受変電設備工事や機械機器設置工事(エレベーター・立体駐車場・プラントなど)などの大掛かりな設備にわたって、設備工事が必要です。



・工事を施工するタイミング

建築工事と設備工事では、まず建築工事で建物の外枠(骨組み)を作り、その後設備工事で建物内部の設備を整えていきます。建物を建てるには、基礎工事や躯体工事の後に内外装工事を施工し、設備工事と外構工事をおこなって完成とするのが一般的です。現場によって、内装工事と設備工事を同じタイミングで施工する場合もあります。



・資格

建築業界で仕事をするのに取得しておきたい資格として、建築士・施工管理技士(建築・土木)・技術士・宅地建物取引士などが挙げられます。建築工事を営むには建設業の許可が必要ですが、一般建築業よりも特定建築業の方が高度な資格を求められます。請負工事金額が定められた額以上になると、専任の技術者が必要となるため、資格を取得しておくと仕事の幅が広がるでしょう。


設備工事で取得しておきたい資格は、電気工事士・ガス主任技術者・給水装置工事主任技術者・施工管理技士(電気工事・管工事)などがあります。設備工事の現場には必ず有資格者を配置しなくてはならず、資格取得により昇給・昇進・転職などに有利となるでしょう。


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■これから就職するなら、どっちがおすすめ?



これから建築の仕事に携わりたい人にとって、建築工事と設備工事のどちらを選んだら良いか悩むケースもあるでしょう。選ぶ際の判断ポイントをご紹介します。



・建築工事を選ぶべき人

建築工事をおすすめしたいのは、建物そのものを作り上げる作業に携わりたい人や、大きな形として残る仕事をしたい人などです。何もない土地や場所へ、設計図をもとに一から建物を作り上げ、完成した時の達成感は何者にも代えがたいでしょう。


また、体力に自信がある方も建築工事を選ぶと良いでしょう。建築現場で扱う道具や資材は重いものも多く、体力や腕力が重視されます。



・設備工事を選ぶべき人

設備工事をおすすめしたいのは、建物内部のシステムや機能に興味がある人です。設備工事で作業をする電気・ガス・水道・空調などのシステムは、それぞれの専門スキルが求められるため、高いスキルを身につけたい人やインフラを支える仕事をしたい人にも設備工事が向いているでしょう。


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■まとめ:どちらの分野も需要が高い!



近年、ビルの建設やインフラの整備などのニーズが高まっているほか、老朽化した建物のメンテナンスや建て替えなども増えていることから、建築工事・設備工事どちらの分野も、需要も高まっています。


とは言え、建設業界全般で人手不足が深刻な問題となっており、特に技術者不足が問題視されているのが現状です。しかし建設業全般で働き方改革も進んでおり、今後より働きやすい業種になるよう官民一体となって取り組みが行われています。


どちらの分野を目指す場合にも、資格を取得して専門知識を身につけている技術者は重宝されるほか、経験を積むにつれてさらに求められる現場が増えていきます。キャリアパスを描くには、基本的なスキルから少しずつ習得し、資格を取得しながら経験を積んでいくことが大切です。




■大都クリーン開発では、設備メンテナンスや設備施工管理を募集しています!



大都クリーン開発は、大阪府大阪市を拠点として、ビルや商業施設における水道・電気・空調などのメンテナンスや設備工事業務を行っている会社です。現在、設備メンテナンスの作業員と設備施工管理を募集しております。


弊社では、一級管工事施工管理技士を取得したスタッフが活躍しており、現場でしっかりと指導する先輩が多く、未経験から始めても研修制度により高い技術を習得できます。実際に、未経験で入社して活躍しているスタッフもいますので、安心して仕事を始められます。


資格取得を目指す社員には資格取得申請制度があり、合格後は資格手当により収入アップにもつながります。ビル・マンション・学校・飲食店などさまざまな現場を経験でき、現場作業と施工管理・設備メンテナンスと施工管理などキャリア選択も自由自在です。


甲子園の年間シート支給といったユニークな福利厚生をはじめ、ワークライフバランスの整った職場環境で残業もほとんどありません。


安定した仕事量でキャリア形成ができる弊社で、一緒に設備工事の仕事に取り組みませんか。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。



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