管工事施工管理技士の1級と2級の違いとは?受験資格・難易度や知っておくべきポイントを紹介!  

皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。


「管工事施工管理技士の資格を取りたいけど、1級と2級のどちらを目指せばいいんだろう?」

「そもそも、自分は受験資格を満たしているのかな?」


建設業界でキャリアアップを目指す方なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるかもしれません。取得を目指すなら、まずは1級と2級の違いを正しく理解することが成功への第一歩です。


この記事では、管工事施工管理技士1級・2級について、業務範囲から受験資格、試験の難易度まで、双方の違いを分かりやすく解説します。ご自身のキャリアプランに最適なのはどちらか、ぜひこの記事を参考に探してみてください。




■管工事施工管理技士とは?



管工事施工管理技士とは、給排水・空調・ガス設備など、私たちの生活に不可欠な配管工事のスペシャリストであることを証明する国家資格です。


主な仕事は、工事全体の「司令塔」として、プロジェクトを成功に導くこと。具体的には、施工計画の立案、工事を計画通りに進めるための工程管理、定められた品質基準を満たすための品質管理、そして現場で働く作業員の安全を確保する安全管理といった、工事の根幹を担う管理業務を担当します。


現場の技術者たちをまとめ上げ、リーダーシップを発揮する重要な役割です。この資格には1級と2級があり、それぞれ担当できる工事の規模が変わってきます。




■業務範囲の違い



1級と2級の最も大きな違いは、担当できる工事の規模です。


・1級管工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士は工事規模に制限なく、あらゆる配管工事の監理技術者や主任技術者になれます。特に、発注者から直接請け負った4,500万円以上の大規模工事で必要とされる「監理技術者」になれるのは1級だけです。また、特定建設業の営業所に置かなければならない専任技術者にもなることができます。


・2級管工事施工管理技士

一方、2級管工事施工管理技士は中小規模の工事における主任技術者や、一般建設業の営業所の専任技術者として活躍できます。まずは現場で着実に経験を積みたいという方に適している資格と言えるでしょう。



■受験資格の違い|2024年度から緩和され、挑戦しやすくなりました!



技術者不足を背景に、2024年度から受験資格が緩和され、以前よりも挑戦しやすくなりました。ここでは最新の受験資格について解説します。(※令和10年度までは、旧受験資格での2次検定受験も可能です)


・1級管工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士の第1次検定は、試験実施年度の末日時点で満19歳以上であれば誰でも受験可能です。第1次検定に合格後、第2次検定を受験するには実務経験が必要となります。具体的には、5年以上の実務経験、または特定実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験、もしくは監理技術者補佐として1年以上の実務経験のいずれかを満たす必要があります。


また、特定実務経験とは、請負金額5,000万円(建築一式工事は8,000万円)以上の建設工事において、監理技術者・主任技術者(監理技術者資格者証を有する者に限る)の指導の下、または自ら監理技術者・主任技術者として行った経験のことを指します。


・2級管工事施工管理技士

2級管工事施工管理技士の第1次検定は、試験実施年度の末日時点で満17歳以上であれば受験できます。その後の第2次検定は、2級の第1次検定合格後に3年以上の実務経験を積むか、または1級の第1次検定合格後に1年以上の実務経験を積むことで受験資格が得られます。




■試験内容の違い



試験は第1次検定(マークシート方式)と第2次検定(記述式)に分かれていることは同じですが、内容が異なります。


・1級管工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士の第1次検定では、出題される73問の中から60問を選択して解答します。内容は機械工学、施工管理法、法規など幅広く、応用的な知識が問われます。第2次検定は記述式で、出題5問の中から必須問題と選択問題を合わせて4問解答し、自身の経験に基づく高度な施工管理能力が試されます。


・2級管工事施工管理技士

2級管工事施工管理技士の第1次検定は、出題52問の中から40問を解答します。1級と出題分野は似ていますが、より基礎的な知識が中心となります。第2次検定は1級と同様の形式で、施工管理に関する知識と実践能力が問われます。




■難易度・合格率の違い



一般的に、出題範囲が広く、より高度な応用力が求められる1級のほうが難易度は高くなります。実際の合格率を見てもその傾向は明らかです。


・1級管工事施工管理技士

1級の令和6年の合格率は、第1次検定が52.3%、第2次検定が76.1%でした。


・2級管工事施工管理技士

2級の令和6年の合格率は、第1次検定の前期が66.4%、後期の第1次のみの場合が66.1%、第1次・第2次同時の場合が64.4%、第2次検定が62.4%でした。

特に知識を問う第1次検定では差が見られます。


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■結論:1級と2級、あなたならどっちを目指すべき?



「結局、どちらから受験すればいいの?」と迷う方も多いでしょう。これはご自身のキャリアプランに合わせて選択することが大切です。管工事の基礎を固め、まずは資格という武器を手に入れたい方は、2級から挑戦し、着実にステップアップするのが王道のルートです。一方で、実務経験が豊富な方であれば、資格取得までの時間を短縮し、早期のキャリアアップを実現するためにいきなり1級を目指すのも有効な選択肢です。


ただし、1級管工事施工管理技士として認められるには、第2次検定の合格と規定の実務経験が必須です。また、いきなり1級を目指す場合でも、土台となる2級レベルの知識習得は不可欠ですので、十分な学習時間を確保する必要があることは覚えておきましょう。


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■まとめ



管工事施工管理技士の1級と2級は、担当できる工事規模に最も大きな違いがあります。1級は規模の制限なく活躍できる一方、2級は中小規模の工事が中心です。受験資格は緩和され、1次検定は年齢要件を満たせば誰でも挑戦できるようになりましたが、難易度は依然として1級の方が高い傾向にあります。ご自身の経験とキャリアプランを照らし合わせ、2級から着実に進むか、いきなり1級を目指すかを選択しましょう。


ご自身のキャリアプランが見えてきたら、次は理想の職場でスキルを活かすステップです。




■大都クリーン開発では、設備メンテナンスや設備施工管理を募集しています!



私たち大都クリーン開発は、大阪府大阪市を拠点に、ビルや商業施設における水道・電気・空調などのメンテナンスや設備工事を手掛ける会社です。現在、私たちと一緒に成長してくれる設備メンテナンス作業員と設備施工管理を募集しています。


弊社には1級管工事施工管理技士をはじめ、頼れる先輩が多数在籍しており、未経験で入社した若手や女性スタッフも現場での丁寧な指導のもと第一線で活躍しています。未経験の方でも安心してプロを目指せる教育体制が自慢です。


また、スキルアップを全力で応援するため、資格取得支援制度を完備しており、合格後には資格手当も支給。働きながら学び、収入アップを目指せる環境です。残業はほぼなく、プライベートも大切にできるほか、甲子園の年間シート支給といったユニークな福利厚生もあります。


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