未経験の方必見!貯水槽清掃の具体的な手順と必要な資格をプロが解説

皆さん、こんにちは。大阪市を中心に関西エリアでビルや商業施設などの設備工事を手掛けている大都クリーン開発株式会社です。


貯水槽清掃の仕事に興味がある方のなかには、「具体的にはどのような仕事をするのか」「どのような資格が必要なのか」など、詳しいことがわからずに一歩を踏み出せない方もいるでしょう。


この記事では、そのような方に向けて、貯水槽清掃の必要性や具体的な清掃の手順、貯水槽清掃に必要な資格についてわかりやすく解説します。貯水槽清掃の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。




■そもそも貯水槽清掃はなぜ必要?法律で定められた重要な義務



貯水槽清掃とは、ビルやマンションなどの建物に設置されている貯水槽内部の洗浄・消毒など、水質維持のために必要なメンテナンス作業のことです。まずは、貯水槽清掃の必要性について解説します。



・清掃は法律上の義務

貯水槽の清掃は、水道法や建築物衛生法施行規則などの法令や自治体の指導要綱に基づき、建物の管理者または設置者の義務として定められています。貯水槽の清掃義務は、貯水槽の有効容量によって異なるため、事前の確認が必要です。


有効容量が10㎥を超える貯水槽は「簡易専用水道」に分類され、水道法によって、年1回以上の清掃が義務付けられています。違反した場合、100万円以下の罰金が科される可能性があります。


有効容量が10㎥以下の場合は「小規模貯水槽水道」に分類され、水道法上の義務はありません。しかし、各自治体の条例で清掃・点検の基準が定められている場合があるため、確認する必要があります。罰則がない場合でも、健康被害を防ぐために年1回程度の清掃・点検が望ましいとされています。



・清掃をしないとどうなる?

貯水槽清掃は、水垢やサビ、カビ、雑菌、虫の混入などによる水質悪化を防ぎ、建物の利用者や住民の健康を守ることを目的としています。定期的な清掃を怠ると、水道法違反による罰則が科せられる可能性があるのはもちろん、多くの人の健康を脅かすことにもつながります。


私たちの仕事は、健康リスクから人々を守り、安全な水を届けるという大きな使命を担っている重要な仕事です。




■プロの仕事を大公開!貯水槽清掃の全8ステップ



貯水槽清掃は、一般的に以下の8ステップで実施されます。それぞれのステップについて、わかりやすく解説します。



・ステップ1:事前準備とお客様への告知

まずは作業場所の安全を確認し、工程表を作成します。また、作業員については、検便を含む健康状態の確認を行います。建物の管理者には作業日の告知と説明をするとともに、建物の利用者や居住者にも断水が発生する日時について告知することが重要です。トラブルを防ぐためにも、事前告知は丁寧に行いましょう。



・ステップ2:清掃前の水質検査と槽内確認

給水栓末端における残留塩素濃度や臭い、味、色、濁りの有無などを確認し、記録しておきます。また、作業前の貯水槽の状態を写真撮影しておきます。



・ステップ3:断水作業と排水

清掃作業を始める前に、給水バルブを閉め、排水ポンプや残水処理機を用いて貯水槽内の水を排出します。残水処理の丁寧さが清掃作業の品質を左右するため、水を完全に排出することが重要です。



・ステップ4:メイン作業!槽内の洗浄

水を完全に排出した貯水槽内に作業員が入り、高圧洗浄機やブラシ、タワシなどを用いて槽内を洗浄します。壁面や底面の水垢、沈殿物、腐食物を完全に除去し、洗浄が済んだ槽内の写真を撮影しておきます。



・ステップ5:消毒と中和

洗浄した槽内を次亜塩素酸ナトリウム溶液(一般的に50~100mg/L濃度)で消毒し、30分以上放置した後、水洗いをし、再び消毒を行います。これを2~3回ほど繰り返すのが一般的です。安全に水の管理をするためには消毒液の濃度管理や作業後の十分なすすぎが重要なので、薬品の知識も求められる専門的な作業でもあります。



・ステップ6:水張り(復旧作業)

消毒液を完全に排水し、十分に水洗いを行ってから水を張ります。水を張りながらボールタップ(浮き球)や電極棒などの付属機器が正常に作動するかを同時に点検するため、設備全体の知識も求められます。



・ステップ7:最終チェックと清掃後の水質検査

満水になったら、末端の給水栓で残留塩素濃度(0.2mg/L以上が目安)、濁度、色度などが基準値をクリアしているかを確認します。



・ステップ8:作業完了報告

断水の終了を告知し、作業完了となります。

清掃作業の終了後は、清掃作業実施者は作業完了報告書を作成し、清掃維持管理の結果を設置者・管理者および関係行政機関(保健所、水道事業者など)に報告する義務があります。記載内容は「清掃作業の年月日」「監督者の氏名」「清掃前後の写真」「水質検査成績書」「点検結果」「使用薬品」などです。


清掃や点検、検査に関する記録は、管理者が5年間保管することが求められています。


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■誰でもできるわけじゃない!貯水槽清掃に必要な資格



貯水槽清掃は、資格がなくても清掃作業自体はできますが、清掃作業の監督をするためには資格が必須です。ここでは作業責任者に必要な資格と、作業員に必要な研修について解説します。



・作業責任者に必要な資格

貯水槽清掃は専門的な知識と技術が求められる仕事であるため、作業の監督・指導を行うためには「貯水槽清掃作業監督者」という国家資格が必要です。貯水槽清掃作業監督者を取得するためには、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターの「貯水槽清掃作業監督者講習会」の課程を修了する必要があります。


貯水槽清掃作業監督者は、清掃作業員への指示・指導や、水質の安全を確保するための管理を担うのが主な役割です。清掃後作成される報告書には、貯水槽清掃作業監督者の氏名を記載することが義務付けられています。



・作業従事者(作業員)に必要な研修

実際に清掃作業を行う作業員は、資格こそ必須ではないものの、知識・技能の維持向上が求められます。自治体によっては、事業者が登録を受けて清掃を行う場合、作業に従事する者全員が年1回以上の研修を受講することを義務付けている場合が多いです。


たとえば「貯水槽清掃作業従事者研修」は、建築物衛生法に基づき、貯水槽清掃作業に従事する者が受講する、専門的な知識や技術を習得するための研修です。



・その他の関連資格

貯水槽清掃を含む総合ビルメンテナンス企業が保有する資格には、たとえば許認可資格として「建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)」、従業員保有資格として「清掃作業監督者」「建築物環境衛生管理技術者」などがあります。


大都クリーン開発では、資格取得支援制度を設けており、未経験からでもプロを目指すことが可能です。働きながら専門スキルを身につけ、一生ものの資格を手にできる環境が整っています。


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■まとめ



貯水槽清掃は、水の安全と人々の健康を守るために欠かせない重要な仕事です。貯水槽清掃を適切に実施するためには、専門的な知識と経験が必要です。貯水槽清掃は水道法で定められた義務であることから安定的な需要が見込まれるため、資格を取得すればスキルアップやキャリアアップにもつながるでしょう。




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